COLUMN
2021.02.16

ブーメラン型スパチュラ誕生秘話vol.3
「我が子のように」
ブーメラン型スパチュラ誕生秘話vol.3「我が子のように」

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前回、製品づくりにおけるこだわりを語ってくれた新井社長。
今回は、完成した製品をどのようにお客様に届けていくのかについてお聞きします。

 

前回までの記事はこちら
ブーメラン型スパチュラ誕生秘話vol.1 「開発のきっかけ」
ブーメラン型スパチュラ誕生秘話vol.2「製造工程のこだわり」

 

――スパチュラはアライ化成の主力製品のひとつと聞いていますが、特別なプロモーションはしているのでしょうか?

 

プロモーションは特にしていないですね。メーカー様やユーザーの方々の声で自然と広がっていった気がします。今はクリーム容器にスパチュラが付いているのが当たり前ですが、開発当時はあまり認知されておらずニッチな商材でした。だからこそ、活路があったのだと思います。

開発から今まで、当社の主力製品として製造・流通しており、ピーク時は土日・昼夜問わず製造し続けた時期もありました。おかげさまで認知度も上がっています。

 

 

――主力製品になるまでの経緯をお聞かせください。

 

社では数年前から営業活動を始めましたが、スパチュラ開発当時は営業担当がいませんでした。製品ができたら取引先様にサンプルを送って、認知してもらう。つまり製品自体が地道に営業活動をしているような形でした。

なので、突発的に売れるということはなかったですね。サンプルを送付し、取引先様の目に留まれば問い合わせの連絡がくるという形だったため、受注につながるには長い時間が掛かりました。

当社のことを知らない人が、製品を手にして「製造元はどこだ」と探していただいてうちに辿り着き、取引が始まったお客様も多かったです。

現代は高度成長期のようにモノを作れば売れる時代ではないですし、良い製品であることは大前提で、どう認知されていくかは、製品の品質次第なのではとも思います。

 

――今後、ブーメラン型スパチュラの認知を更に広めていく予定はありますか?

 

これからはネットという媒体をフルに使っていく時代になると思います。マンパワーで動くのには限界があります。時間はかかるかもしれませんが、積極的に拡散し、今まで以上に、当社の製品を様々な人の手に触れる機会を増やしたいと考えています。

苦労し、手塩にかけて、我が子のように創り上げた製品ですから。

 

 

――「我が子のように」創り上げた製品だからこそ、様々な人に使ってほしい、知ってほしいという親心ということですね。ありがとうございました。

 

インタビューの中で、「長く愛される製品を作りたい」とも話していた新井社長。スパチュラという小さな製品ひとつにも、その思いが反映されているように感じました。

 

スパチュラ製品ページ